温活とは?妊活中における必要性やおすすめの温活方法などについて

2022.06.17

妊活中によく耳にする「温活」。妊活は少しでも早く妊娠したいという思いから、良いと言われるものは全部試してみたくなりますよね。きっと実際に温活に取り組む方も多いと思います。しかし温活に取り組んでいるものの、本当に効果があるのか、温活のやり方が正しいのかなど悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は妊娠中における温活の必要性やおすすめの温活方法についてご紹介していきます。

温活とは

温活とは、身体を温め基礎代謝を上昇させることで身体の不調を改善させることです。体温が低下すると血流が悪化し、卵巣への血流量も減ることで、卵巣機能に影響を及ぼす可能性があります。 仮に卵巣機能が低下すれば、排卵しにくくなったり質の良い卵子を育てることができなくなったりなどのリスクが生じます。

特に女性は男性に比べると筋肉量が少ないです。そのため筋肉運動による血流量が少なく、発熱もしづらいことから冷え性の方が多いと言われています。またストレスを強く感じることでホルモン状態が乱れ、血流を悪くし身体が冷えてしまうこともあるでしょう。 これらのことを防止するために、身体を温める温活は効果的です。健康的な身体作りや、妊娠しやすい身体作りにとってとても大切だと言われています。

妊活中における温活の必要性

血行や代謝をよくするため

血液は食事などから摂取した栄養素を全身に運ぶ働きがあるのですが、身体が冷えて血流が悪くなることで栄養素の運搬もゆっくりになってしまいます。逆に身体を温め血の巡りが良くなると、栄養素が全身にスムーズに運ばれるため代謝も活性化してきます。

栄養バランスの良い食事を摂ることには意識が向きやすいですが、血行や代謝にはなかなか目が行かないかもしれません。しかし、栄養と血行・代謝には上記のような関わりがあるため、バランスの良い食事だけでなく身体を温めて血行や代謝を良くしていくことも大切ですよ。温活を実施して、妊娠を目指し摂った栄養素を、温活により体内へしっかりと行き渡らせていきましょう。

免疫力を高めるため

血液の中には白血球という病原菌など悪いものと戦う細胞がいるのですが、血行が良いと白血球が効率よく全身を巡ることができます。つまり、血液中に悪いものがいないか効率よくパトロールできるということです。よって血行が良くなることは、免疫力の上昇へと繋がっていきます。妊娠中は免疫力が下がることがあるため、温活で血行を改善し、ウイルスに強い身体を作っていきましょう。

またビタミンDには免疫力を高めてくれる働きがあるため、妊娠中に風邪などの感染症を予防するのにも役立ってくれます。加えてビタミンDの不足が、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、早産などを招いてしまう恐れもあるといわれているため、しっかりと摂取して不足しないようにすることが大切です。

子宮環境を良くするため

子宮は赤ちゃんが育つ空間なので、なるべく良い環境を保っておきたいところです。 例えば私たちも寝るときは薄い布団より、ふかふかのベッドのほうが寝心地が良いですよね。それと同じように、卵にとってもふかふかのベッドは居心地が良いのです。

では、ふかふかのベッドのような良い環境を作るためには何が必要なのでしょうか。それは子宮への血流量を増やすことです。温活を行い子宮への血流量が増えると、子宮への血液供給量が増えることで子宮の内膜が厚くなり、ふかふかのベッドができます。子宮内膜が厚くなると着床に繋がりやすくなるだけでなく、着床後の卵の発育にも良い環境になると言われています。

卵巣機能の低下を防ぐため

卵巣への血流量低下は卵巣機能の低下に繋がります。卵巣機能が低下することで排卵障害や卵子の質の低下が起こる可能性があります。妊娠するためにはしっかり排卵させること、質の良い卵子を育てることが非常に重要です。そのため、妊活中は温活を行い、卵巣への血液供給量を増やしていくことが大切になってきます。

妊活中の方におすすめな温活方法

身体を温める食べ物を摂取する

では妊活中におすすめの温活方法についてお伝えしていきます。 まず手軽にできる方法としては、毎日食べる食事の中に身体を温める食べ物を取り入れることです。身体を温めてくれる食べ物として、生姜やカボチャなどの野菜類が例として挙げられます。

またチョコレートに含まれるカカオは、血管を広げてくれるポリフェノールなどが豊富に含まれているため血行を良くしてくれます。ホットココアに下ろした生姜を入れることでより身体をポカポカにできるので、普通のココアを飲むよりも温活効果が高まります。生姜とココアは意外と相性が良いのでおすすめです。

適度な運動を習慣的に行う

ウォーキングなどの有酸素運動も血行の促進や代謝アップに効果的です。WHO(世界保健機関)では1週間に150分以上、息が上がるくらいの運動を行うことを推奨しています。しかし、急に1週間に150分の運動をするのは大変なので、まずは会話のできるくらいの速さのウォーキングを1日20分くらいから始めてはいかがでしょうか。なかなか運動をする時間が取れない方は、通勤時に階段を使うようにしたり、1駅分歩いたりするだけでも大丈夫です。習慣的に続けられるよう、無理のない程度の運動を普段の生活に取り入れていきましょう。

ほどよく汗をかく程度の入浴

お風呂はシャワーだけで済ませるのではなく、湯船に浸かるのがおすすめです。身体が温まるだけではなくリラックス効果も得られるので、睡眠の質を向上させることにも繋がります。好きな香りの入浴剤を使うとよりリラックス効果が高まるのでおすすめです。また重炭酸が入った入浴剤は素早く身体を温めてくれるので、短時間でも汗をかくことができるでしょう。

妊活時におすすめな温活グッズ

腹巻・靴下

腹巻で内蔵を温めること、靴下で足先を温めることで、身体が温まり代謝がアップしてきます。腹巻や靴下は可愛いデザインのものが多いですが、選ぶときに注意したいのが素材です。化学繊維でできたものは身体を冷やしてしまう素材も多く、汗をかいてしまう夏にはあせもなどのスキントラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。そのためシルクや綿など、できるだけ吸湿性や保温性に優れた肌に優しい天然素材のものを選ぶようにしましょう。

湯たんぽ・カイロ

寒い時期には湯たんぽやカイロもおすすめです。冬は眠るときに布団が冷たく、お風呂で温まった身体が冷えてしまうことがあります。それを解消してくれるのが湯たんぽです。湯たんぽを事前に布団の中に入れておくことで、寝る頃には程よく布団が温まってくれます。また外出時には持ち運びに優れたカイロがおすすめです。特に女性は足元が冷えやすいので、靴用のカイロを選んでみてはいかがでしょうか。

身体を温める飲み物

仕事中にもできる温活方法として、身体を温めてくれる飲み物がおすすめです。保温効果のある水筒に温かい飲み物を入れて、仕事中の水分補給時に飲んでみてはいかがでしょうか。飲み物は生姜湯や白湯(さゆ)がおすすめですが、どちらも苦手という方にはノンカフェインのハーブティーがおすすめです。妊活中におすすめのマカナココティーというブレンドティーもあるのでそれは後ほどご紹介します。

また、冬には甘酒もおすすめです。甘酒は「飲む点滴」と言われるほど栄養満点な飲み物なので、身体を温めながら女性に不足しがちな必須アミノ酸やビタミンB群を摂ることができます。

妊娠以外に期待できる温活効果

ウイルス抵抗力の向上

冒頭で温活は免疫力を高める効果があるとお伝えしました。最近はコロナウイルスの流行もありますし、冬場には毎年インフルエンザが流行します。身体を温めるように心がけて、自身の免疫力UPに取り組んでみて良いでしょう。手洗いうがい、手指消毒以外に、ぜひ温活も一つの習慣にしてみませんか。

太りにくく痩せやすい身体作り

女性にとって「ダイエット」って気になるワードですよね。実は温活は基礎代謝が上昇するため、ダイエット効果も期待できます。単純に太りにくくなるだけでなく、今までよりも痩せやすい身体作りとしても効果的です。

ちなみに体温が1度上昇すると基礎代謝が約10%アップすると言われています。基礎代謝が上がることでエネルギー消費も上がってくるため、脂肪の燃焼が効率よく行われるようになります。

肩こり改善

女性の半数以上の方が肩こりを感じていると言われています。女性の肩こりは男性よりも少ない筋肉量で頭を支えていることや、筋肉量が少ないことで血行が悪くなりがちなため起こります。

そんな肩こりにも温活は効果的です。温活によって血流が良くなるため、肩周りの筋肉もほぐれてくることで辛い肩こりがだいぶ和らぎます。また隙間時間に軽く肩を回すだけでも血流は良くなりますし、ホットタオルなどを肩に乗せて温めてあげるのも良いでしょう。

温活で授かるための身体作りをしましょう

温活が妊活にとって良いことは、ここまでお話してきたことでだいぶ理解が深まったと思います。早速温活に取り組んでみようと思っていただけたら嬉しいのですが、温活はあくまでも妊娠しやすい身体作りの一環であり、温活をしたら必ず子供を授かるというわけではありません。

そして身体の冷え以外にも、なかなか妊娠しないことの原因があることが多いです。温活もやってみたけどなかなか妊娠しないという場合は、早めに病院へ足を運んでみるのがい良いと思います。 しかし、身体が温かいほうが妊活にとっても健康にとっても良いことではあるので、赤ちゃんを授かるために妊活中にできる一つの手段として温活に取り組んでいただけたらと思います。

温活におすすめな飲み物!「マカナココティー」

「マカナココティー」というハーブティーをご存じですか。こちらはノンカフェインなのはもちろん、ダイエット中にも嬉しい0カロリー・ノンシュガーのハーブティーです。16種類のこだわりブレンドで作られており、その中には卵子のエイジングにも効果的な抗酸化作用の強いグリーンルイボスが入っていたり、普通の生姜よりも栄養価の高い黒生姜が含まれています。

マカナココティーには妊活中に嬉しい栄養素が詰まったハーブがたくさんブレンドされているので、妊活中の方にぜひ試していただきたい飲み物です。またこちらは女性だけでなく男性にとっても良い効果があるので、ご夫婦揃って飲んでいただいても良いですね。

 

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【makana-cocotea-original blend】妊活専用のブレンドティー

温活に関するよくあるご質問

夏の時期も温活はすべきですか?

夏場は何もしていなくても身体が温かい状態ではありますが、冷房により自分が思っているよりも身体は冷えています。身体は温かく感じていても、手足が冷えていたりということがよくあります。そのため夏場にも温活は必要です。しかし夏に温活をする場合は、熱中症に気をつけながら無理のない範囲で行っていきましょう。

温活におすすめな飲み物はなんですか?

ほうじ茶や烏龍茶などのノンカフェインの発酵茶がおすすめです。発酵度が上がることで身体をじわじわと温めてくれます。ここで注意してほしいのが飲み物の温度です。身体を温めてくれるとはいえ、冷たくして飲まないようにしましょう。アイスにしてしまうと身体は冷えてしまうのでホットで飲むのがおすすめです。

温活におすすめな食べ物はなんですか?

身体を温めてくれる味噌などの発酵食品や生姜などのスパイスがおすすめです。特に発酵食品は子宮内フローラも整えてくれるため、より妊娠しやすい身体作りに効果的です。 また夏野菜や白米といった白い食べ物などには、身体を冷やす作用があるため注意が必要です。白米の代わりに雑穀米や玄米を選ぶなど工夫していくと良いでしょう。

まとめ

温活はダイエットに繋がったり風邪を引きにくくなったりするだけでなく、妊娠しやすい身体作りも効果的です。温活が妊娠に直結するわけではありませんが、嬉しい効果はたくさんあるので、手軽に妊活へ取り入れられる手段の一つとして温活に取り組んでみてはいかがでしょうか。まずはいつも飲んでいる飲み物を温かいものに変えるなど、できることから始めてみましょう。

<参考文献・参考サイト> ・不妊治療がよくわかる元気な赤ちゃんができる本 原利夫 2012 ・https://mag.fufururu.jp/livelihood/007187.html ・日本調理科学会誌(J. Cookery Sci. Jpn.)Vol. 53,No. 3 お茶をたのしむ 大石正子 2020 ・子宮内フローラの結果とART成績の関連-複数の臨床パラメータとの比較検討 坂井和貴 2020