葉酸不足になるとどうなる? 葉酸欠乏症の原因と症状、妊娠中の影響とは

2022.08.04

妊活中や妊娠中は葉酸が必要と聞いたことがあるかもしれません。では、妊活中や妊娠中に葉酸が不足してしまうとどうなるのでしょうか。
この記事では、葉酸が不足してしまう原因と葉酸の不足による症状、妊娠中の影響を解説します。妊活をしている方や妊娠中の方は、ぜひ参考にしてください。

葉酸不足になりやすい症状と原因

葉酸は水溶ビタミンに分類され、ビタミンB群のうちの1種です。葉酸は、血液の主成分である赤血球の生成や、DNAやアミノ酸の合成に必要な栄養素です。また、胎児の発育にも必要な成分として注目されています。

なぜ葉酸不足になるのか

まず、葉酸不足の原因として挙げられるのが、摂取不足です。葉酸は野菜や海藻類、肉類などに多く含まれています。しかし、葉酸は水溶性ビタミンで熱に弱いため、意識的に摂取しないと不足してしまうこともあります。
特にダイエットやストレスなどにより食生活が乱れてしまっている場合、葉酸が不足している可能性があるでしょう。

他にも吸収障害により葉酸不足に陥ることがあります。通常、葉酸は腸で吸収されますが、腸に何らかの病気が発症することで葉酸が十分に吸収されなくなる可能性があります。
薬の副作用により、葉酸の吸収が邪魔されるケースも考えられるでしょう。

女性が妊娠するときは葉酸が不足しやすい

妊娠すると、赤ちゃんの成長のために栄養素を送るため、必要とする血液が増えます。造血量が多くなることから、葉酸を必要量も自然と増えていくのです。そのため、今まで通りの食事では葉酸不足になってしまうことがあります。

葉酸不足によって引き起こす症状

葉酸は体内に必要な栄養素です。ここでは、葉酸が不足することによって起こる症状を見ていきましょう。

貧血による不調を起こしやすい

葉酸は、血液の生産や細胞の生産・再生を助けます。そのため、葉酸不足になると悪性貧血といって成熟していない細胞(巨赤芽球)が増え、貧血状態になります。
これは正常な血液が不足するだけではありません。貧血によりめまいや動悸、倦怠感といったトラブルが起こりやすくなります。

胎児の神経管の先天異常のリスクになる

妊娠初期のころ、葉酸が不足してしまうと、胎児に影響するといわれています。
葉酸は、細胞分裂やDNAやRNAなどの合成にかかせない成分です。葉酸が不足することで正常に細胞分裂したり、DNAやRNAを合成したりすることができなくなります。そのため、葉酸不足が深刻化してしまうと不調になるだけではなく、胎児の神経管の異常のリスクもあるのです。
葉酸は胎児の成長に栄養素として考えられ、日常的に摂取する必要があるとして国も葉酸の摂取を推奨しています。

推奨される葉酸の摂取量

葉酸の推奨量は、12歳以上の女性(妊娠なし)の場合、「1日240μg」とされています。では、妊活中や妊娠中はどのくらい必要になるのでしょうか。

妊娠・妊活中に必要な1日の葉酸の摂取量

妊娠中は、血液を多く使うことから葉酸が妊娠していないときよりも多くの量が必要になります。
まず、妊活予定・妊活中・妊娠初期の方は食事で「1日240μg」、食事以外で別途「1日400μg」を摂取することが推奨されています。食事以外というは葉酸サプリといった栄養補助食品などです。妊娠中期から後期にかけては、食事から「1日480μg」の葉酸と摂るのが望ましいとされています。

参照:厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

葉酸の過剰摂取

葉酸の過剰摂取による過剰症は認められていません。
ただし、亜鉛の吸収障害やビタミンB12欠乏による神経障害の発見が遅れる可能性があります。18~29歳の女性の場合は1日900μgまで、30~49歳の女性で1000μgまでと、1日の耐容上限量が決められています。葉酸が必要だからといって、過剰に摂取してしまわないよう気をつけましょう。

葉酸不足にならないように効率よく摂取する方法

葉酸が不足しないように効率よく摂取するには、どのような方法があるのでしょうか。

食事で葉酸を摂取する

まずは、食事から葉酸を摂取することができます。葉酸を多く含む食品は、鶏レバーやほうれん草、アスパラガスなどです。
ただし、葉酸は水溶性ビタミンであることから、加熱することで量が減ってしまいます。そのため、スープなどの汁物でまるごと食べられる調理方法で食べるのがおすすめです。また、生のサラダを食べるなどして食事からの葉酸摂取を心がけると良いでしょう。

サプリメントで葉酸を摂取する

妊活中や妊娠初期は、食事以外での摂取が推奨されています。中期や後期に入っても、妊娠していない方の倍量を摂取する必要があります。食事で補うのが難しい場合は、手軽に葉酸を摂取できるサプリで補うのがおすすめです。

葉酸不足を補うおすすめのサプリメント

葉酸不足を防ぐには、葉酸サプリメントを活用するのがおすすめ。葉酸サプリメントは、葉酸以外の栄養素も含まれていて、続けやすい価格のものを選びましょう。ここでは、おすすめのサプリメントをご紹介します。

妊活時におすすめな葉酸サプリ「makana マカナ」

「makana マカナ」は、日本産マカを含むオールインワンのサプリメント。
マカは、健康の維持やリフレッシュなどに役立つといわれています。妊活・妊娠中のストレスによる体調不良の解消に期待できるでしょう。
マカの他には、鉄分やビタミン類、葉酸を含んでいます。マカナは妊活・妊娠に必要な栄養素をすべて含んでいるため、これ1つで必要な栄養素を補うことが可能です。複数のサプリメントを飲んで栄養素を補う必要がありません。

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妊娠中にオススメな栄養サプリ「メルミー葉酸サプリ」

1日4粒飲むことで、400μgの葉酸を摂取できるサプリメントです。妊活している方や妊娠初期の方は、1日に400μgの葉酸を摂取するよう推奨されています。このサプリメントは、1日に必要な葉酸を補うことができます。それだけではなく、鉄分やビタミン類など妊活・妊娠中に必要な栄養素を摂取することが可能です。

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妊活・妊娠中の葉酸摂取量に関するよくある質問

葉酸の過剰摂取による胎児への影響はありますか?

過剰摂取による胎児への影響は報告されていません。ただし、健康リスクがあるため、推奨量または耐容上限量(18~29歳の女性で1日900μgまで、30~49歳の女性で1000μgまで)を超えないよう気をつけることをおすすめします。

いつの時期に特に葉酸を摂取するのがいいですか?

妊娠初期の赤ちゃんを作るときから葉酸が必要です。そのため、葉酸は妊活中から摂取しましょう。特に妊娠する前から妊娠初期にかけて多く摂るよう推奨されています。妊娠を考えた時期から葉酸を摂取するのが望ましいです。

食事から葉酸を摂取するのでは足りない?

妊娠前から妊娠初期にかけては、食事以外でも葉酸を摂取するよう推奨されています。妊娠中期から授乳期は、食事で摂取するのがベスト。ただし、葉酸は熱に弱く加熱してしまうことで減ってしまうため、意識して食事をしましょう。
妊娠中期以降もつわりがある場合や嗜好が変わりきちんとした食事が摂れない場合は、食事以外で補っても問題ありません。

まとめ

今回は、葉酸不足について解説しました。妊娠初期のころに葉酸が不足してしまうと、胎児の神経管の先天異常のリスクが高まります。葉酸は血液を作るのにも大事な栄養素。妊活をしている方や現在ご妊娠をされている方は、積極的に摂取したい栄養素でもあります。食事はもちろん、サプリメント等で摂取を心がけましょう。