バナナは妊娠中に必要な葉酸の吸収を阻害する?バナナに含まれる栄養素について
妊娠中、バナナを食べると葉酸の吸収に影響すると聞いたことがあるのではないでしょうか。そのため、妊娠中にバナナを食べて良いのか?不安になる方も多いかもしれません。
そこで今回は、バナナに含まれる栄養素や葉酸との関係についてご紹介します。
バナナは葉酸の吸収を妨げる?
基本的に妊娠中でも、バナナを食べて問題ありません。しかし、食べ合わせに注意しなければなりません。というのも、バナナには葉酸の吸収を妨げる成分が含まれているからです。
葉酸は、乾燥ワカメや焼きのりといった海藻類、レバーなどの肉類、ブロッコリーやほうれん草といった野菜類などに多く含まれています。もちろんバナナにも葉酸は含まれています。
ただし、バナナに含まれているのは「ポリグルタミン酸型」の葉酸で、体内での吸収率が50%といわれています。ポリグルタミン酸型の葉酸は、体内に入ることで、消化管の酵素によって吸収されやすい「モノグルタミン酸型の葉酸」に変わります。モノグルタミン酸型の吸収率は85%といわれています。
しかしバナナには、このモノグルタミン酸型の葉酸に変える酵素を妨げる成分が含まれています。バナナを多く食べても葉酸が体内でモノグルタミン酸型に変換されないため、吸収率は50%のままであり、吸収できる葉酸の量は摂取した葉酸の半分となります。
葉酸は赤ちゃんの成長のために必要な栄養素で、妊娠前の妊活中から摂取することが推奨されています。そのため、食品やサプリメントから意識して葉酸を摂取している方も多いのではないでしょうか。
妊活中・妊娠中にバナナを食べる際は、葉酸の吸収率が悪くなってしまうことから食べ合わせに注意しましょう。
実はバナナには妊婦さんにうれしい栄養素が豊富
バナナは、食べ合わせには注意が必要であるものの、妊娠中にはうれしい栄養素が豊富に含まれています。ここでは、バナナの栄養素について解説します。
糖質
バナナには、糖質が多く含まれています。糖質はエネルギーになる大事な栄養素。特に妊娠中はつわりで十分な食事が摂れないこともあるでしょう。バナナは少量でもエネルギー補給ができるため、つわり中あまり食べられないという方におすすめのフルーツです。
ビタミンB6
ビタミンB6は、つわりの軽減に役立つといわれています。ビタミンB6は、酵素の働きを助ける補酵素です。エネルギーの生成を助けたり、皮膚や粘膜のターンオーバーを助けたりといった働きもあります。他にも、血液に必要な赤血球の合成にも必要となります。バナナにはビタミンB6もしっかりと含まれているため、妊娠中にもおすすめです。
葉酸
吸収率は悪くなるといわれていますが、バナナには葉酸も含まれています。葉酸は造血作用があり、赤ちゃんの成長を促す成分でもあります。妊娠初期のころ、特に赤ちゃんの細胞を作るのに必要な栄養素です。葉酸は不足すると神経管閉鎖障害につながるといわれていて、定期的な摂取が必要になります。
食物繊維
食物繊維は、腸内環境を整え便秘を予防する効果に期待できます。妊娠中、お腹が大きくなればなるほど腸が圧迫されて便通が悪くなることもあるでしょう。また、ホルモンバランスの変化により便秘になりやすいともいわれています。バナナには、食物繊維が多く含まれているため妊娠中の便秘対策としておすすめの食品です。
カリウム
カリウムは、体内の余分な塩分を排出してくれるため、むくみ解消に役立ちます。妊娠中はむくみやすいので、カリウムを適度に摂取し、体内の余分な塩分の排出を促すことが必要です。バナナには、カリウムが含まれているため、妊娠中のむくみ対策にも期待できるでしょう。
バナナはつわりがひどい妊婦さんにおすすめ
バナナには、つわりを軽減する可能性があるとされているビタミンB6が含まれているため、つわりがひどい妊婦さんにおすすめの食品です。
また、体を動かす原動力となる糖質が含まれています。少量でも頭や体を動かすエネルギーになるため、あまり食べられずエネルギー補給ができないという方には適した食品といえます。
バナナの食べごろとおすすめの食べ方、保存方法
バナナは、全体が黄色でところどころに茶色い斑点がある状態が食べごろといわれています。茶色い斑点があることで見栄えは悪いかもしれませんが、糖度や栄養価は一番高い状態です。茶色い斑点は、「シュガースポット」と呼ばれ一番甘い状態となります。軸が青めでも、シュガースポットがなくきれいな黄色い状態でも、食べることはできます。
食べ方は、そのままでも良いですが、牛乳を使ってジュースにするのもおすすめ。ミキサーがなくてもジッパーつきの保存袋にバナナと牛乳をいれて手でつぶすだけで簡単にジュースが作れます。
バナナの保存温度は、15~20℃が最適だといわれています。冬場は特に寒い場所ではなく、人が出入りするリビングなどにおくことをおすすめします。また、バナナには自ら熟成を促すガスを発します。他の野菜やくだものの近くにおくことで追熟してしまうことも。房の状態で何本もついているバナナはとなり同士で熟すのを早めてしまうため、1本ずつわけて保存すると良いでしょう。冷凍保存も可能で、カットして冷凍庫に入れれば長持ちします。
果実は食べ過ぎに注意する
バナナを含む果実は、糖分が多く含まれています。エネルギー補給をすることはできますが、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症などになる可能性があり、食べ過ぎには注意が必要です。
また先述でもご紹介のとおり、バナナには、葉酸の吸収を阻害する成分が含まれています。食べるタイミングや食べ合わせに気をつけながら食べるようにしましょう。1日の摂取量は、妊娠中に限らず1日に1本が目安とされています。
葉酸を十分に摂取するならサプリメントを選ぶ
バナナだけを食べるのではなく、できるだけバランスの良い食事を心がけることが大切です。ただし、つわりがひどくあまり食べられないケースもあるでしょう。そんな場合は、サプリメントで栄養を補うことがおすすめです。
妊活中の栄養補給をサポートするなら「マカナ」がおすすめ
マカナは、国産マカをはじめとした妊活応援成分も含んだ葉酸サプリです。マカは、リフレッシュ効果や代謝アップ効果に期待ができ、体づくりをサポートしてくれます。他にもスーパーフードであるスピルリナも配合。アミノ酸やビタミン、ミネラルといった50種類以上の栄養を含んでいて、ミネラルをしっかりと補給できる食品です。
マカナには、他にも鉄分やビタミンB群といった血液をつくるのに必要な成分も含まれています。精子の形成などにも関わっている亜鉛も含まれているので、パートナーと一緒に飲むのも良いでしょう。無添加なので添加物が気になる方にもおすすめのサプリメントです。
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妊娠したら「メルミー」がおすすめ
メルミーは、産婦人科医と管理栄養士のダブル監修による妊婦さん向けの葉酸サプリです。妊娠前からだけではなく、妊娠中から授乳期まで葉お飲みいただける葉酸サプリメントです。
葉酸の他に、鉄分やビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6といった妊娠中・授乳期に必要な栄養素が適量含まれています。
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まとめ
今回は、バナナの栄養素や葉酸との関係性についてご紹介しました。バナナには、葉酸の吸収率を上げる酵素の働きを妨げる成分が含まれています。そのため、バナナを食べることで、葉酸が吸収されにくくなってしまうといわれています。しかし、バナナには葉酸やビタミンB6、食物繊維といった栄養がたっぷり。妊娠中でも摂取するのがおすすめの食品です。
バナナは葉酸の吸収を妨げる化合物が含まれているため、妊娠中の食べあわせには気をつけましょう。